水土里ネット幸野溝トップ > 農業用水水源地域保全対策事業
おいしいお米や野菜をつくるには、きれいな水がいつもかかせません。
そのきれいな水は森林の世話(気を植えたり雑草を刈ったり)をすることでもつくられます。
また、森林の世話をすることで洪水や山崩れを防いだり、地球温暖化(地球の温度が高くなっていくこと)を防ぐため世界の国々の間で取り決めた約束事(京都議定書)を守ることにもなります。
ここ幸野溝では、江戸時代から森林の世話をして水を創り守ることの大切さをみんなが知っていました。
いま、わたしたちはその森と水を「農業用水水源地域保全対策事業」で大切に守り、また体験学習などを通じてその普及促進を進めています。
■普及促進対策(農水省農村振興局事業)
水源地域の森林について
森林は生活用水だけでなく、良質な農業用水を安定的に供給しています。
現在、熊本県の森林は人口林を中心に着実に成熟しており、収穫すべき段階を迎えています。
しかしながら、林業担い手の減少及び高齢化、木材価格の低迷により、下刈り、枝打ち及び間伐等の手入れがなされない荒れた森林や、伐採後に植栽が行われない森林が増加しています。
森林が良質な農業用水を持続的に供給していくためには、適切に下刈り、枝打ち及び間伐を実施し、伐採跡地へ確実に植栽することが必要です。
田植えの前の田んぼにはたくさんの水が貯められます。米作りには十分な水が必要です。メロン、イチゴなどみずみずしい果物のほかにもトマトやきゅうり、たまねぎ、ジャガイモなどおいしい野菜にも、必要なときも水が欠かせません。この水が安全で新鮮な農作物を育てます。
米や野菜を作るために必要な農業用水は、たくさんの木々を植え、育てる森林を必要とします。私たちが健康で過ごすために食べる農産物が、農家の人たちによって不足しないように作り出されるために水は欠かすことができません。また、森林は私たちが生きていく上で大切な自然環境を守る役割も持っています。土砂崩れを防いだり、二酸化炭素をへらし地球の気温が高くなることを防止したりします。この事業では、私たちにとって大切な森林を守るために必要な調査を行ったり、植樹や手入れなどを行ったりします。また、このような森林によって生み出された水が下流の人たちに大切に使われ、森林の大切さを理解してもらうことを行います。